にわかのボールペン情報

水性ボールペン



1964年にOHTOの開発した、水性ボールペン(世界的にはRollerBall、ローラーボールと呼ばれます)。これはOHTOの公式の情報で、他社の公式では異なる捉え方をしていて、微妙に違っています。

ボールペンは大きく分けて、油性ボールペンと水性ボールペンに分けられていて、さらに染料と顔料に分けられます。この考え方は日本独自の考え方で、海外では水性ボールペンは、RollerBall(ローラーボール、以下、RB)と呼ばれ、ボールペンとは異なるジャンルになっています。

特性としては、滲みや、紙の裏抜け、耐候性が弱いなどのデメリットが多く、その性質から公文書には不適とされますが、圧倒的な書きやすさがあります。トンボ鉛筆の顔料水性インクは、弱点を克服して公文書にも使えるようですが、書き味が劣る気がしています。

日本国内では、RBは、OHTO以外では、ほぼ壊滅状態ですが、海外では人気があり、ブランド化しているようです。国内では、万越えの製品はわずかしか出ておらず、その文化は定着せずに廃番になっているようです。

インクの形状は、リフィル(替芯)が交換出来るものは高価格帯で、軸に直接インクを流し込んで、本体ごと使い捨てなタイプ(直液式)は低価格帯になっており、国内では、高価格帯の製品はOHTOぐらいしか残っていません。

主要筆記具メーカーが、1980年代から2000年代初めまでに製造販売されていたリフィル式のRBは、OHTOが作って、現在も販売が続けられている、C-300というリフィルが使用可能なものが多いです。古いRBは、廃業した文具店や、ネットオークションやネットフリマで見つけることが出来ます。

ただ、独自規格のリフィルを使っていたものは、使うことは出来ないと思います。